衣替えの収納:かごで整える、湿気に強いしまい方

衣替えは、収納を見直すいちばんの機会です
十月に入り、衣替えの季節になりました。夏の衣類を洗ってしっかり乾かし、冬の衣類を出す。この年に二度の入れ替えは、収納そのものを見直すのに、いちばんよいタイミングでもあります。
「とりあえず空いているところに押し込む」で済ませてしまうと、押入れの中は少しずつ分からなくなっていきます。何がどこにあるか分からない状態は、結局あとで探す時間を増やすだけです。衣替えを、年に二度訪れる収納の点検日として使ってください。
押入れの湿気は、いちばんの敵です
日本の住まいで、とくに気をつけたいのが押入れの湿気です。ふだんは閉め切られていて、外壁に面していることも多く、空気がこもりやすい場所だからです。
綿やウールは湿気を含みやすく、そのまま長く置いておくと、においやカビの原因になります。とくに布団は厚みがあるぶん、内部まで湿気が残ったままになりがちです。夏のあいだ、押入れの奥で眠っていた寝具は、思っている以上に湿っています。
しまう前に、必ず一日干してください
衣類でも布団でも、しまう前の乾燥がすべての基本です。洗ったものは完全に乾かすこと。布団なら、晴れた日に半日から一日、風を通すことをおすすめします。
ここを省くと、どれだけよい収納用品を使っても意味がありません。乾ききっていないものを、通気をふさぐ形でしまう——これがいちばんよくない組み合わせです。
布団は、干したあとに一度たたむ前に冷ましてください。温かさが残ったまま重ねると、その熱が冷えるときに湿気を呼び込みます。
なぜ、かごを選ぶのか
衣類の収納というと、プラスチックの衣装ケースを思い浮かべる方が多いと思います。密閉性が高く、ホコリや虫を防ぐという意味では、確かに優れています。
ただし、密閉は湿気も閉じ込めます。乾燥が十分でないものを密閉すると、中で湿気が逃げ場を失い、一番底にたまります。
天然素材の手編みかごは、編み目のあいだを空気がゆっくり行き来します。籐や竹はもともと湿気を含んで放出する性質を持ち、衣類を包む環境を安定させる方向に働きます。
ホコリが気になる場合は、不織布のカバーや晒し木綿をかけるのが日本の慣習です。これは通気を保ちながらホコリを防げます。密閉するのではなく、覆うだけにするのが要点です。
押入れの寸法に合わせて選ぶ
かごを選ぶときは、見た目より寸法を優先してください。押入れの奥行きは、およそ六十センチ前後が一般的です。奥までびっしり詰めるより、少し余白を残したほうが、出し入れのたびに空気が入れ替わります。
高さを揃えたかごを選ぶと、積み重ねたときに安定します。同じ規格のかごを揃えておけば、中身が入れ替わっても棚の景色は崩れません。
何が入っているか分かるようにしておくことも大切です。かごの側面に小さなタグをつけておくだけで、探す時間は大きく減ります。
まとめ
衣替えは、収納を点検する年に二度の機会です。乾かすこと、通気をふさがないこと、そして寸法を合わせること。この三つを押さえれば、押入れは静かに整っていきます。
私たちの手編みのかごは、広西チワン族自治区の工房で、ひとつずつ編まれています。押入れの奥行きや高さに合わせたサイズをお探しの場合は、籐かご・かご収納 のページをご覧ください。